唾液検査について~「虫歯になりやすいかどうかがわかってためになりました!」~

←画像クリックで大きくなります

20代の患者様K様が唾液検査をされました。歯磨きを頑張っているのだけれど虫歯が定期的にできるのが悩みでした。

検査結果で、唾液の量はしっかりあるものの、緩衝能が低く、齲蝕活動性が高いということがわかりました。それでは具体的にどのようなことに注意をすればよいのでしょうか?

こんにちは!諫早市の泉町にあるみぞこし歯科です!

当院では自分の体質(虫歯になりやすさ)を知るツールとして、唾液検査をおすすめしております。皆様が一様に同じお口の環境ではなく、同じように予防を行っていても本当の意味で個人にあったオーダーメイドの予防にはなりません。予防といえば一番に防ぎたいのは虫歯ですよね?そこで今回のような唾液検査です!

今回の患者様の結果から虫歯予防に大切なことをご紹介します。

検査結果から見える虫歯の原因と対処法

唾液の量 唾液の量は問題なさそうです。唾液は多ければ多いほうがいいので、この量がキープできるとよいでしょう。ですが緩衝能と活動性のテストの結果もふまえると、今後経年的なものや、お薬などで唾液の量が減ってしまうと致命的です。すぐに虫歯になることが予想されます。
 緩衝能  緩衝能低い、注意(+)です。唾液がお口を酸性から中性に戻す力が弱いため、酸性の時間が長くなり、これまで虫歯になっていたと考えられます。この唾液の性質は産まれながらに持った体質であるため変えられません。唾液の量を出すとともに、酸性の間に虫歯菌からの浸食を防ぐようにブラッシングの強化と、歯質改善のフッ素も効果的です。食後、キシリトールのガムを噛むのも有効です。
齲蝕活動性   齲蝕活動性高い、要注意(⧺)です。唾液中の虫歯菌の攻撃力が高いといえます。その上緩衝能も低いため、虫歯菌の浸食を受けやすい状態です。虫歯菌の活動を抑制する一番の方法は菌に餌を与えないこと!私たちの食べかすを餌としますので、食事後の早めの歯磨きをおすすめします。また、汚れがつきやすい銀歯などの補綴物を、汚れが付きにくいセラミックの材料に変えられるのも効果的です。

まとめ~検査結果からみるメインテナンスの期間~

リスクによってメインテナンスの期間は決まりますが、今回の検査結果としてはハイリスクであると診断されました。メインテナンスでは毎回虫歯のチェックをするとともに、虫歯と歯周病の予防のクリーニングと、セルフケアの指導をしていきます。

期間は2ヶ月に一度ほどがよいでしょう。

ちなみに、リスクが低い方は半年に一度でもいいでしょう。